テロ!?現場は会社のすぐ隣
キーガシャン!!
AM11:30、真夏のような暑さに窓を全開にしていたスリーアイ社内に突然、轟音が鳴り響いた。
近い・・・事故か!?
靴を履き、すぐさま階段を駆け下りて現場向かった。
民家に自動車が突っ込んでいる。
自動車のフロントはペシャンコで、民家の窓も粉々になっている。
現場は見通しの良い、わりと大きな通り。しかもスリーアイとは小さな道を挟んだ隣だ。
見慣れた顔が続々と集まり始めた。
老人男性が手から血を流し、呆然と立っている。エアバックのお陰だろう、手以外に怪我は無さそうだ。
現場は凄まじい。辺り一面、ガラスや花壇が粉々に散らばっているが、どうやら被害者は見当たらない。
ホッと息をついた瞬間ハッとした。
「中に人は!?民家の人は大丈夫か!?」
視線の先を見慣れたシルエットが通り過ぎた。
yoshino氏だ!
yoshino氏はおもむろに手を怪我している老人男性に近づき、躊躇なく話を始めた。
「どうしたんですか?びっくりしたでしょう?」
こんな時、彼ほど頼りになる存在はいない。
「ブレーキとアクセルを間違えちゃって・・・」老人男性はショックを隠せない
「手大丈夫ですか?中に人とかいなかったんですか?」
おばあさんがいたそうだが、たまたま無事だったらしい。とんだ災難だが、不幸中の幸いだ。
その後、警察、救急車、消防者がごったがえし、しばらくは御徒町中の人が集まって見に来ていた。
外国なら間違いなくテロ対策部隊が来ていただろう。